心身の老化の進み方は1人ひとり異なる
年をとれば、だれでもある程度はからだが弱ります。
老化は避けられないことです。
しかし、その結果、だれもが、「寝たきり」になるわけではありません。
東京都の調査によると、65歳以上の寝たきり老人は100人のうち1.5人くらい、準寝たきり老人を含めても3.6人くらいであり、それ以外の大半のお年寄りはふつうに暮らしています。
日本全国で「寝たきり率」は約2.2%にすぎません。
お年寄りに最後までできるだけ充実した人生を送ってもらうためには、お年寄りが持っている能力をできるだけ長く生かし、寝たきりを予防することがだいじです。
それには老化によって衰えるお年寄りのからだとその働き、そして年をとることによって生じるお年寄りの心理状態をよく把握し、あるときは励まし、あるときは手を貸しながら、お年寄りの生き方を尊重し応援していく周囲の努力が必要です。
ここでは、むずかしい老化の話は別として、年をとることで生じるお年寄りのからだとその働きの変化、そして心の状態について触れておきましょう。
ここで大切なのは、お年寄りの体力、心理状態などは、非常に個人差があるということです。
1人ひとりのお年寄りが長い人生を経験したなかで得たものは千差万別で、とても一般論ではおさまりきれません。
一般的な老化の特徴を把握したうえで、個々のお年寄りのからだと心の状況をとらえ、それに合った対応のしかたを考えることが必要です。