生協の歴史 2
生協についても同様のことが言えるのではないでしょうか。
「生協は弱者の集まりだ」という言い方は、生協の内部でよく見られるところですが、よほど制限を設けて言うのならともかく、文字通りに主張しようとすると、それは少なくとも世間的には通用しないのではないでしょうか。
消費者個々では大企業の生産者に対して弱いといえます。
しかし、生協が「弱者の集まり」とのみいうのは、時代錯誤ではないでしょうか。
確かに生協は、その出発点では、ロッチデールの28人の貧しい人たちが集まって、なんとか生活を守ろうとして始まったものです。
しかし今日、これほど大規模になって、なおかつ「弱者の集まりである」という見方をするのは問題でしょう。
「生協は弱者の集まり」という場合は、かなり意味を限定して言わなければなりません。
消費者個人としては、今日の大規模生産者に対抗することができないという意味では、確かに弱いのでしょうが、これだけ大規模に組織化された生協が「弱い」といったら、問題が起きます。
生協の活動に脅威を感じた中小の企業が反発してくるのも、自然のことでしょう。
「いわれなき反発である」とは簡単にはいえません。
このように、生協が大きく発展したそのこと自体から、いろんな問題が起こってきます。
「生協とは一体何なのか」と改めて問われてきたのも、理由のないことではありません。
出発点と今では状況がまったく違ってきているからなのです。