生協の歴史 8
生協の「理念の危機」の背景のひとつは、生協の性格の変化があげられます。
まず、なんといっても生協が発展した結果、生協組織そのものが強く大きくなってきたことであり、そこから問題が出てきています。
生協はもともと弱者の自助組織から出発しました。
しかし、生協は今日、そういうものであり、またありうるのかどうか。
これをめぐって論議がなされています。
組織そのものが拡大し、強大化してきた・・・これがなんといっても重要なひとつの背景でしょう。
これとともによく指摘される点があります。
例えば、今日の灘神戸生協のやっていることと、スーパー「ダイエー」のやっていることと、どこがどれだけ違うのか、現実には大差ないのではないか、つまり、株式会社とどのくらいの差があるのか、という議論が出てくるのです。
ヨーロッパでも、別の面から同様の事態が生じてきています。
ヨーロッパでは生協は、歴史も古いだけに体質も古いのです。
そこに新進のスーパーが登場してきました。
あるいは国外から進出してきました。
こうして急変する流通機構と、激化する市場競争のなかで生き残っていくために、生協は、多くは集中しながらしのぎを削らざるをえず、外見には市中のスーパーと大差ないものになっているのです。
これらが今日の生協理念の動揺のひとつの重要な背景といえます。
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