年をとると、個人の差はありますが、だれにでも訪れるからだの変化があります。
これは老化によるもので、お年寄りをお世話するうえで、ぜひ知っておきたいポイントです。
つぎのような各能力の低下によって、お年寄りのからだは弱まっていきます。
・予備能力の低下・
からだには運動や病気などのときに発揮される最大能力と、日常の活動に必要な能力があります。
予備能力とはこの2つの能力の差のことで、老化するほど減っていきます。
無理やがんばりがきかなくなるのは予備能力が減っている証拠です。
ふだん歩いているときは息切れしないのに、坂道を登るとドキドキするのもこのせいです。
・適応力の低下・
若いうちは環境の変化や自分の機能の変化に合わせて、自分を変え適応するように努めるものです。
老化が進むとこの適応力が弱くなり、自己を変えることがむずかしくなります。
・防衛反応の低下・
からだの機能が弱まり予備能力が弱まり、危険に直面した場合に自分の心身を敏速に反応させることができなくなります。
お年寄りがすぐ肺炎になったり、事故にあいやすい、ストレスに弱いなどは、このせいです。
・回復力の低下・
からだには病気や傷に対し自然回復力があるものです。
老化はその回復力を低下させます。
病気をすると治りにくくなるし、運動による疲労も若いときより回復が遅れます。